総村スコアブック

総村悠司(Sohmura Hisashi)の楽曲紹介、小説掲載をしています。また、作曲家・佐藤英敏さんの曲紹介も行っております。ご意見ご感想などはsohmura@gmail.comまで。

総村とアコースティック

おつかれさまです、総村です。
今日は『総村とアコースティック』についてです。

 

色々な自己紹介欄で書いているのですが、僕の主力にして唯一の使用楽器はピアノです。ギターやドラムも興味がありましたが、結局モノにはなっていません……。

しかし、ピアノというのも実は正しく無くて、電子ピアノ(またはキーボード)が的確と思います。

 

電子ピアノは便利です。

・グランドピアノやアップライトピアノと比較して軽量・分解容易。

・音量調整ができる。(ヘッドフォンを使えば、夜でも演奏・練習が可能)

・録音も簡単。

・気分転換に音色を変えたりすることもできる。(音色を変えることで、作曲時の着想に役立つことも…)

最近のものは、タッチレスポンス機能も良くできていて、打鍵の強弱を忠実に表現してくれたりもできています。

その優秀さや利便性は昔から今に至っても変わっていませんが、感情的に大きく羨ましいことが一つだけあります。

 

調律過程です。

 

僕の父は、油絵を描いたり、庭木を育てたり、山道を歩いたり、子供目線では多趣味な人間でした。趣味の一つにはアコースティックギターもあり、これもなかなかの腕前でした。

頻度が高くないが故に、ギターを弾く前にはいつも6弦の調律からしていました。

ピッチパイプ(調律用の笛)に合わせて、一つずつ音を調整していく様は運動におけるウォームアップの如くであり、電子機器には存在しない過程です。効率で考えれば、スイッチONの後、すぐ使える電子楽器の方が断然良いはずなのに、これが随分と羨ましかったのです。

 

道すがら、学校の校舎から吹奏楽部の演奏準備の音が聞こえてくると、父の後ろ姿が頭に浮かぶ今日この頃です。

 

以上、今後ともよろしくお願いします。