総村スコアブック

総村悠司(Sohmura Hisashi)の楽曲紹介、小説掲載をしています。また、作曲家・佐藤英敏さんの曲紹介も行っております。ご意見ご感想などはsohmura@gmail.comまで。

佐藤英敏さん曲紹介

おつかれさまです、総村です。今日は『佐藤英敏さん曲紹介』についてです。

 

[Index]

 0. はじめに
 1-1. カッコいい歌(女性歌手編)
 1-2. カッコいい歌(男性歌手編)
 2. ワクワクさせられる歌
 3. しんみりさせられる歌
 4. ほのぼのとさせられる歌
 5. みんなで元気よく歌う歌
 6. 聴くたびに癖になる歌
 7. スペシャルな歌

 

[Details]

 

0. はじめに

 

 別のエントリーで既に「佐藤英敏さん作曲リスト」を作成済みですが、
 このエントリーでは、それぞれの詳細な曲紹介をしていければと思っています。

 自分の好きなものを人におススメするというのは難しいもので、
 あまりにプッシュし過ぎてもひかれてしまうことが多々あるような気がします。
 本来、音楽を含めて芸術作品は、相対的でなく絶対的な鑑賞・評価をすべきと思われますが、
 分かりやすく伝えることを最優先に、「~に似ている」といった観点も含めて紹介をしたいと思っています。

 曲構成はWikipediaでも紹介されている、以下用語を用います、
 イントロ/Aメロ/A'メロ/Bメロ/1サビ/間奏/../2サビ/../大サビ/../落ちサビ/../ラストサビ/アウトロ

 

1-1. カッコいい歌(女性歌手編)

 

 不安を心配を抱きつつも、向かわなければならないところがある。
 強い意志と決意をもって、前に一歩を踏み出す――。
 そういった「成長・進化のカッコよさ」を味わえます。そのためか、ここで推しますのは主にヴォーカルがアルトの方が多くなりそうですね。

 

 分かりやすいのは『残酷な天使のテーゼ(高橋洋子氏)』でしょうか。
 言わずもがなの知名度ですが、ガラス細工のような緊張感・繊細さを感じさせるAメロが、
 Bメロではどこか吹っ切れたような変異を見せ、サビでは躍動感と力強さを感じさせてくれます。

 『残酷な天使のテーゼ』がミュージックライブラリに常に入っているよ!という方には、
 『get the Mind(松村香澄氏)』『born Legend(松村香澄氏)』がおススメです。
 「息継ぎ大丈夫!?」と心配させられる躍動感あるメロディーを見事な技術で歌い上げられています。
 (ちなみに、僕の肺活量ではとても歌いきれません)

 

1-2. カッコいい歌(男性歌手編)

 

 「1-1.」の男性歌手編です。
 佐藤さんの曲(歌)は、女性歌手のものが一般知名度が高いよう思われますが、
 男性歌手にも同様におススメしたいものがあります。

 バーチャファイターの第一期オープニングでも使われていた『wild vision(林浩治氏)』。
 曲構成は一般的なJ-POPですが、イントロ~アウトロまでの4分が無駄なく、
 あっという間に終わってしまう印象です。
 「歌ってみた」で取り上げる方もいらっしゃるようですが、個人的にはもっと多くの方に知ってもらい、ぜひとも多くのシンガーがカヴァーしてくれないだろうか……思っています。

 2007に発売された『Starting again(保志総一朗氏)』は多分に漏れず、Bメロ~サビへのつながり方が絶品です。
 作詞も手掛けたMEGUMI氏(林原めぐみ氏)もバックコーラスをされるという粋な演出もあり、お二方の"縁"も歌に上質な味付けをされています。
 9年の(1998年、ロストユニバース放映当時から、『Starting again』発売の2007年まで)時を経て、様々な環境が変わりました。
 その期間にあった変化や思い出を振り返ると、歌詞が心に心地よくしみわたる思いです。

 『蒼い魂の龍巻(高橋直純氏)』は詞からも分かる通り女性向けで、イケメン歌手向けの歌ですが、高橋直純氏が見事に歌い上げてらっしゃいます。ライブ映像を見たことがありますが、まさに適役ですね。T.M.Revolution(西川貴教氏)のように、ストレートに、情熱的な歌が好きな方におススメです。なお、奇しくも高橋直純氏が活動初期に所属されていた「レッドドルフィンズ」でも「あの時の"I Love You"」「STAR LUSTAR」「Time Eater」「ノンフィクション・パニック」「Rolling Your Dreams」の5曲があります。

 

2. ワクワクさせられる歌

 

 目覚めも良かった土曜日の朝に、「この土日何しようかな」と心躍るときのような、ワクワクさせられる歌です。

 『私にハッピーバースデイ(林原めぐみ氏)』は、林原氏がはじめて佐藤さんの曲(歌)を歌った記念すべき歌でもあります。AメロのMajコードを2つずつ下げる箇所、Bメロ1~2小節目のMajコードを3つ上げる箇所はあまり耳馴染みがないですが、これが丁度「誕生日=非日常」感としてマッチしているようです。そしてサビは言わずもがな。

 

 こちらでは、そのほかに

 『Deja vu(林原めぐみ氏)』

 『Fine colorday(林原めぐみ氏)』あたりを紹介予定なのですが、また後日…。

 

3. しんみりさせられる歌

 

 佐藤さんの曲に惹きつけられた方々の、そのきっかけとなった曲の多くはアップテンポなのではと推測しています。(総村自身がそうだったこともあり……)

 静謐に浸りたいというときもあるでしょう。そんな時にお勧めな歌です。

 

 ZARD(坂井泉水)氏のような透き通った歌声で癒されたいのであれば、『幸せの地図(持田真樹氏)』が良いですね。Aメロ・Bメロはノスタルジックで上掲のような気持ちに寄り添いつつも、サビでは少量の明るさが差し込まれており、「落ち込んでいく一方」や「感傷的な気持ちのまま変わらない」といったことがない面でもおススメです。

  入手が大変困難ではあるのですが、『泣きつかれてた君を(三国一夫氏)』は都会の夜を想起させるバラードです。『世界が終るまでは(WANDS)』『アンバランスなKissをして(高橋ひろ氏)』を良いなと思っている方にはお勧めしたいです。Bメロの5~8小節やサビの13~16小節で出てくるB♭m→B→Cdim-5→Fsus4の流れが心地良いです。なお、この三国一夫氏主演のNHK連続テレビ小説『走らんか!』でヒロイン役であった菅野美穂氏も『忘れなくちゃね』『追伸』で佐藤さんの曲を歌われています。

 

 こちらでは、そのほかに

 『雨のち曇りのち晴れ・・・(林原めぐみ氏)』
 『眠れない夜は・・・(奥井雅美氏,林原めぐみ氏)』
 『おやすみなさい 明日はおはよう(林原めぐみ氏)』を紹介予定なのですが、また後日…。

 

4. ほのぼのとさせられる歌

 

 佐藤さんの曲はアップテンポで元気をもらえるものが多いですが、その根底には大自然の力を感じます。
 『SO IN THE WORLD(松本保典氏)』ではそのおおらかさの一面をを肌で感じられるような思いです。
 Aメロでは広野の道をマイペースで歩くよう、Bメロでは腰を下ろして目を閉じ休憩しているよう、サビでは大空を見上げているような爽快さを味わえます。

 

5. みんなで元気よく歌う歌

 

 人の声は「楽器」でもあります。多様なシンガーが寄り集まり、まるで歓談をしているかのような歌たちです。
 聴いているだけで、自身もその輪に加われるような素敵な錯覚を受けてしまいそうです。

 

 pop'n music(ポップンミュージック)、GuitarFreaks&drummania(ギターフリークス&ドラムマニア)のような音楽ゲーム曲が好きな方には、『ポップコーン・ハートビート(WISH-WINGS)』がおススメです。Bメロ部のコードの上下移動が「8拍ずつ→2泊ずつ」の二段階・加速的になることで、サビを迎える期待感がとても心地良いです。

 

こちらでは、そのほかに

 『SEEK!(榎本温子氏,渡邊由紀氏,山本麻里安氏)』

 『SLAYERS 4 the future(林原めぐみ氏,松本保典氏,鈴木真仁氏,緑川光氏)』あたりを紹介予定なのですが、また後日…。

 

6. 聴くたびに癖になる歌

 

 本項目では、聴けば聴くほどに癖になっていく危険(もとい、素敵な)歌を紹介したいと思います。

 一つメロディーを「歌詞を多言語にする」「アレンジを大幅に変更する(リミックス)」として扱うのはよくありますが、同一言語(日本語)でアレンジもほぼ同じ……というのは珍しい気がします。
 それが『笑う科学者(堀内賢雄氏)』と『いつだって青春(神谷明氏)』です。
 Aメロ、Bメロ、サビのいずれも、「普段耳慣れしないところ突かれる」ので少し戸惑うところがあるのですが、これが聴けば聴くほどに癖になります。
 ひとくち目までは恐る恐るであった「ROYCE'のチョコレートポテトチップス」が気づけば残り数枚になっている……そんな感じです。
 そもそも、お二方ともにナレータもされる良質な声の持ち主。聴いていて心地よいのは当たり前と言えるかもしれません。

 『GAL BURN CRYIN'(CRIPTON)』は少し特殊枠です。
 一覧表をご覧になった方はお気づきかもしれませんが、こちらは佐藤さんご本人作詞の数少ない歌です。
 サビに勢いのあるロックンロール、なのですが、サビまではためにためて……一気に!という構成です。
 落ちサビ~ラストサビで揺さぶられて、アウトロと同時にやってくる「TONIGHT……」×3でトドメを刺されます。

 

7. スペシャルな歌

 

 圧倒的な採用数の関係で、どうしてもおススメ曲に林原めぐみ氏の歌が多くなってしまいそうなため、特別カテゴリを設けることにしてみました。林原めぐみ氏の人気・知名度のおかげで、デジタルミュージックとしての入手もしやすい側面もあり、新規で開拓をしたい方にもおススメかと思っています。

 

 売上や派生・カヴァーのことも考慮すれば『Give a reason』の知名度的は群を抜いているかもしれません。
 時代が進むにつれ、良い意味で作品(スレイヤーズシリーズ)主役のリナ・インバースそして林原めぐみ氏の威風堂々っぷりが増していき、歌のイメージカラーも「色々あるだろうけど、まあ何とかしていくさっ」とたくましげになっていく印象のため、
 この頃の「一抹の不安……でもなんとか進まなきゃ」という複数の感情に揺れるかのようなメロディーラインがちょうどマッチしているよう思っています。
 何度も曲を聴き重ねていくと、イントロのG#mが耳に入った瞬間、条件反射的に「おぉ…」となる状態になること間違いなしです。

 

こちらでは、そのほかに

 『raging waves(林原めぐみ氏)』
 『question at me(林原めぐみ氏)』
 『plenty of grit(林原めぐみ氏)』
 『Front breaking(林原めぐみ氏)』あたりを紹介予定なのですが、また後日…。

 

 追記:

 『~infinity~ ∞』『two thumbs up!

 については、こちらに取り急ぎ記載しました。

 

以上、今後ともよろしくお願いします。